いちご…彼女は、とても不思議な猫でした。自分を猫だとは自覚していなかったんじゃないかな…?私がまだ学生だった頃(そうとう昔の話)、夫といっしょに新聞のペット譲りますのコーナーで見つけ貰いにいった子猫でした。

天国に行くまでの16年間の『いちごの不思議』

その1…『弱いものに強い いちご』…小さい頃からいちごは、とてもきかない猫でした。そのくせ気が弱く、自分より弱そうな相手をみつけたときにだけ(たとえば、おじいさん、小さい子供)逆毛をたて、かにのように横歩きで威嚇したりしするのです。

その2…『おばあさんには、人なつっこい いちご』…どんな猫好きの友達が遊びにこようと、決してなつこうとはしない いちごでしたが、なぜか、近所のおばあさんが気にいったらしく、勝手におばあさんの家におじゃましていたらしい…ある日、おばあさんが困って私の家に通報にきました…『あの〜。いつも昼間遊びにきてくれてたんですが、おじいさんが猫嫌いなんです…おじいさんが帰ってきたとたん…』おばあさんのあわてた様子を見て、私も飛んでいきました。( ̄□ ̄;)!!あっ…『弱いものに強い いちご』!! その1で紹介した いちごに変身していたのです…。

その3…『病気に強い いちご』…ある日突然、何も食べなくなり、吐きつづける日がつづきました。近くの動物病院に、1週間くらい毎日通ったのに一向に良くなりません…挙句の果て、病院の先生が言いました…『原因がわかりません…紹介状を書くので、精密検査を受けたほうがいいです…たぶん治りません…』泣きながら家に帰り、いちごをだっこして一晩泣き明かしました…。もう治らないなんて…(ToT)…しかし…次の日から、いちごはみるみる回復していったのです。…その後16年間一度も病院に通うことはありませんでした。(謎)

その4…『人の頭の上で出産する いちご』…いちごは、1度も発情することなくみごもっていました…(/。\)… いつのまにかお腹が大きく膨らみこれ以上大きくならないだろう…というときに、友達の結婚式があり実家に連れて帰った日のことです。真夜中…何かピチャピチャするもの音で目が覚めました…頭が重い…いちごが頭の上にいるようです…重いよ〜っ…そう思って頭の方に手をもっていったとき、何かぬるっとした感触が…しかも…キューキューと何か泣きながら頭の上で動いている…(T^T)クゥー。

いちごは、無事、私の頭の上で4匹の子猫を出産しました…ガーン!!

その5…『公園で待ち合わせ』…私が、働くようになって、いつも家の中で一人ぼっちはかわいそう…そう思って  いちごに言い聞かせました。『公園で会社が終わるまで遊んでいてね(^-^)必ず帰りに迎えにくるよ〜。』『お家がいい?公園で遊んでいる?』 いちごは公園を選びました。←ほんとか?(謎)…その日から朝会社に行くときは、私のスクーターの荷物の箱の中に入り、途中であちこちの公園に離してあげ、帰りに迎えに行く日々がはじまりました。

『いちこ゛〜♪』そう呼ぶと、どこからともなく現れて、私のスクーターの前に飛んで帰ってくるのです。ウルウル…

その6…『家出1年』…夫のお父さん(今は、他界)が入院し癌の宣告をうけて間もない頃のことです。日に日に痩せていき元気もなくなっていったお父さん…病院では、もう治療はできません…手術しても回復は不可能です…とのこと…末期でした(;。;)もって3ヶ月…(T^T)…そう言われ、あとは本人のしたいように…何か急変があったら病院にきてください…とのことでした。そして…お父さんの退院と同時に、いちごがいなくなってしまったのです…。お父さんは、不思議なくらい元気になって、癌宣告をうけたことが嘘だったかのように毎日が過ぎていきました。

1年後、お父さんが亡くなりいろいろなことに落ち着いた頃でした…買い物に行こうと歩いていたときに、なにくわぬ顔をして散歩しているいちごに再会したのです。『いちご〜♪』そう呼ぶと、私のところにゆっくりと寄って来ました。今までどうしていたのか…?ほとんど人になつかない猫だったので誰かに飼われていたなんてとても考えられないんだけれど…出て行ったときと何も変わらず肉球(足の裏)もぷにぷにしていました…

その7…『返事をしない いちご』…悲しいことがあったときとかは、いつも自然にそばにいてくれて話しかけると『にゃ〜ん』と返事をするくせに、暇なときに からかってあげようと呼んだときは、返事をしないのです。意外とすぐそばにいるのですが、押し入れの扉から_・)ソォ-ッ と、様子をみていたり、ドアの影に隠れていて隙間から| |_・) チラリと、こっちの出方を伺っていたりしているのでした。

その8…『人のご飯をぞりぞりする いちご』…猫を飼ったことがある人ならわかると思うのですが、臭いものとか嫌なものを見つけると、猫は、前足で砂をかく動作をします。例えばトイレで用をたしたあとなど…その動作を人がご飯を食べているときに、(誰もあげるなんて一言も言っていないのに)ぞりぞりしだすのです。ひどい…(T^T)あんまりだ…美味しいのに…ブツブツ…

その9…『お化粧好きな ナルシストいちご』…私がお化粧をしているとすかさずそばに寄って来ます。目をウルウルさせて自分にもして欲しいと訴えかけるのです。←ほんとだってば…。頬紅(チーク)を入れてあげると鏡の前に立ち、自分の姿を見て陶酔し続けるのです…うっとりと…(謎)

その10『器用な いちご』…ある日突然、台所で異臭を感じました。( ̄□ ̄;)!!どうしてこんなところに…うん○が…いちごを呼んで言い聞かせました…『(;`Д´)/こんなところにしたらだめだよーーー!!』次の日…台所は、無事なのになぜか昨日と同じ異臭が…キョロ(・・ )( ・・)キョロ…

今度は、生ゴミを入れる三角コーナーの中に…(T^T)クゥー

最後…『突然 亡くなった いちご』…いちごの死は、突然やってきました。前の日までじゃれついて遊んでいたのに次の日、立ち上がることも容易でないほどになっていたのです。えぇぇぇぇ…っ?あわてて病院へ…『今日、明日が峠です…』 『入院して点滴を続けると何日かは生きつづけられますよ…。』…(;。;)…次の日 、仕事から帰ってくると、すでにいちごは冷たくなっていました。死を悲しむというような気持ちには不思議となりませんでした。信じられなかったし…(;。;)

ペット霊園で骨を拾い合同慰霊碑に入ったあとも、たまに家の中を走ったり←幻覚か…?棚の上から飛び降りる音がしたり←幻聴か…?夫もいっしょに感じていました。(感じるって、いちごの気配のことだよ…)←夫も変なのか?(謎)その不思議なことは、四十九日が過ぎてからはおこっていません。←ほんとか…?(謎)

 

『ふと 気がついたこと』…(゜o゚)上のいちごの写真の耳の部分に宇宙人みたいな顔が…写真の加工とかは、決してしていません。なんだろーーー?(;O;)(謎)

『注意事項』…動物はよく飼い主に似るとか言いますが、私のように例外もあります。いちごは、私に似たわけではありません。ホントホント…ホントだってば…

 

ハムスターの鼻ちゃん(花ちゃんではない)&いちご